週末

今週末は、色々あった。
たったの2日間なのに・・・。
土曜日、明日のレースに向けて少し早めに仕事をきりあげ21時事務所を締めた。
入口に鍵をかけ自転車にまたがった時、神輿会の後輩から電話が入った
「○○さんが、亡くなった。」
突然の訃報・・・。
我が耳を疑った。冗談にもほどがある!!
咄嗟に電話を切り○○さんの娘に連絡を入れた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
○○さんは、子供のころから散々お世話になった方でお神輿の「いろは」を
骨の髄まで叩き込んでくれた大切な方だ。
小学生時代は、面白くて変なおじさんに思えたが
大人へと成長し、世の中の事が少しずつわかり始めたころ
自由奔放だった僕に「男気」の意味をみおもって教えてくれた。
そんな大切な人だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
僕は電話を切り、その足で最後のご挨拶に伺った。
見慣れた優しい顔で眠る彼に、かけられる言葉は無かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
30年近くお祭りの3日間寝食を共にし
時に笑い、時に泣き、時に暴れ、気が狂うほど呑んで眠った。
そんな時間が、もう訪れないとは・・・・思いたくないが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
気が付けば夜も更け始める時間となり
1時間ほど仮眠し「修善寺」へと向かった。
僕は比較的気持ちの切り替えは、上手だと思っていたが
今回ばっかりは無理だった。
少しでも気を緩めると、視界が曇りそうになった。
それでもレースはレース!!
初めての本格的なレース参戦
どんな走り方をすれば良いのか解らないので取り合えず先頭集団に入ってみた。
4周回のレースの1周目って事もあるのか
先頭集団は、のんびりムードで流していたので
色々な角度から観察をしてみた。
ドラフティングの有効性や、
それから外れて側面から見たときのそれぞれの選手の動きや
体格による走りの特性、かなり参考になった。
面白い。
ただ、そんななって客観的にフラフラ動き回っていたのがいけなかった。
2周目に入って僕の居場所が無くなってしまった。
たぶん廻りの選手も1周目はそれとなく様子見だったのだと思うが、
露骨に僕がそんな失礼なことをしてしまったので・・・。
仕方なく集団の後ろにくっついて走った。
そこで完全に気が緩んでしまった。
僕は、このレースでもやはり下りのコーナーで微妙に遅れるのが
1周目で確認できていた。
只、その後の登りで追いつくことができると過信していたので
集団の後ろが心地良く感じてしまった。
そんな中途半端な気持ちで走っていたのがいけなかった。
後方から突然コーナーでインをつかれ接触→落車となってしまった。
自分の甘さが招いた「自爆だ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「心技体」とはよく言ったもので、
空手をやっていたときには、当たり前のように思えていたことが
ここに来て忘れていた。
心乱れては、何事も上手くいかない。
今回みたいな時は、潔く出場辞退するべきだったと思う
冷静にレースを見ていたつもりでも、実は「心ここに在らず」。
あ〜ダメダメだ。
人間困難を乗り越えたりすると「一皮剥けた!」なんていうけど
今回僕は、物理的に一皮剥けた。
これも成長だろうか?